最終更新: (2026年・令和8年の制度に対応)
宝くじの共同購入と税金——「まとめて受け取って分ける」と贈与税がかかる
職場や友人同士で宝くじを共同購入している方が、当たる前にいちばん確認しておきたいのが受け取り方です。当せん金そのものは非課税ですが、代表者が全額を受け取ってから仲間に分けると、分けたお金に贈与税がかかることがあります。避ける方法はシンプルで、当せん時に全員で銀行窓口へ行き、各自の名義で受け取ることです。
結論: 「誰が受け取るか」で税金が変わる
宝くじの当せん金は当せん金付証票法により非課税で、受け取っても所得税・住民税はかかりません(宝くじの税金は翌年かかる?で解説)。問題になるのは、その非課税のお金を「いったん代表者が全部もらってから、仲間に配る」形にしたときです。
- NGになりやすい形: 代表者1人が全額を受け取り、後日メンバーへ振り込む → 配られたお金が「代表者からの贈与」とみなされ、受け取った人に贈与税がかかることがある
- 贈与税がかからない形: 当せん時に全員で銀行窓口へ行き、各自の取り分を自分の名義で直接受け取る
同じ金額を同じ人数で分けても、受け取りの手続きが違うだけで税金が発生したりしなかったりします。ここが共同購入で最も注意したいポイントです。
贈与税がかからない受け取り方
高額当せん(銀行での受け取りが必要な金額)の場合、次のいずれかにすると、はじめから各自が自分の分を受け取った形になり、贈与にあたりません。
- 全員で銀行の窓口へ行く
購入メンバー全員で受け取りに行き、「当せん金付証明書」を全員の名義で発行してもらったうえで、それぞれの取り分を直接受け取ります。全員そろって行くのが基本です。 - 公式サイトのオンライン共同購入を使う
宝くじ公式サイトのグループ共同購入は、購入した口数の比率で自動的に分配されます。最初から各自が自分の口数分を受け取る形になるため、贈与税はかかりません。
ポイントは「代表者が一度全額を受け取る」というワンクッションを作らないこと。誰が・いくら出資したかを事前にメモしておくと、当せん時の手続きがスムーズです。
「分ければ節税」ではない——注意点
「共同購入なら税金がかからない」と単純化するのは危険です。非課税になるのは、あくまで実際に一緒に購入した人が、購入割合どおりに受け取る場合です。次のようなケースは贈与とみなされることがあります。
- 実際にはお金を出していない家族の名義を「分けた」ことにする
- 出資割合と大きく違う金額を特定の人に多く渡す
- 代表者が一度全額を受け取ってから、後日振り分ける
仮に代表者がまとめて受け取り、あとから分けた場合の目安として——1億円のうち5,000万円を子へ贈与したケースでは、基礎控除110万円を差し引いた額に贈与税率を適用すると、贈与税は約2,289.5万円が目安になります(2026年時点の概算)。金額によって税率が変わるため、実際の目安は宝くじ当せん後シミュレーターで試算してください。
よくある質問
Q. 当たってから全員で銀行に行けない場合は?
A. 全員そろって受け取るのが基本です。どうしても難しい事情がある場合は、代表者がまとめて受け取ると贈与税の論点が生じやすいため、受け取り前に銀行の窓口や税理士に相談することをおすすめします。事前に公式サイトのオンライン共同購入にしておくと、この問題自体を避けられます。
Q. 少額の当せんでも贈与税を気にする必要はありますか?
A. その年に同じ人から受け取った贈与の合計が110万円(基礎控除)以下なら、贈与税はかかりません。少額の分配で問題になることは多くありませんが、高額当せんほど受け取り方の設計が重要になります。
Q. 当せん金を受け取ったあとの税金は?
A. 各自が受け取った当せん金そのものは非課税で、確定申告も不要です。ただし預けた利息や運用益には通常どおり課税されます。詳しくは宝くじの税金は翌年かかる?をご覧ください。
「自分の取り分にいくら税金が絡む?」を確かめたい方は宝くじ当せん後シミュレーターで、贈与税や手取りの目安を試算できます。当せん金と税金の基本は宝くじの税金は翌年かかる?もあわせてどうぞ。
参考にした一次情報・出典
- 宝くじの当せん金と税金・受け取り方 — 三菱UFJ銀行コラム bk.mufg.jp(2026年7月20日取得)
- 共同購入と贈与税・当せん金付証明書 — 税理士法人チェスター chester-tax.com(2026年7月20日取得)
- 宝くじの非課税と受け取りの解説 — イオン銀行コラム aeonbank.co.jp(2026年7月20日取得)
- 贈与税の計算例 — navinavi navinavi-hoken.com(2026年7月20日取得)